【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
“菜摘”よりマシだ。



だって新二の“菜摘”という呼び方が、


佳祐にとても似ていたから。



佳祐を思い出して、胸が苦しくなった。



「なっつー?
俺さ、なっつーのためならなんでもするからな!」



心強い新二の言葉に、私は顔を上げて新二を凝視した。



「え…」



どういう心境で新二がそう言ったのかはわからないけど、

その言葉が嬉しかったのは確かだった。


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