【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「ちょっと君達の担任の先生が、急に出張に行かなくちゃいけなくなったから、
変わりに俺から話させてもらう」



達川先生は、前と変わらない口調でそう告げた。



「ふーん…


だから達川先生が来たんだ」



新二は、随分となめた口調だった。



今まで、達川先生に向かってこんな口を聞いた人は見たことなかった。



「…そうだ」



達川先生は頷くと、私のほうを見つめた。



「…久しぶりだな」

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