【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
気になったけど、聞けなかった。



「…わかってます。今日は偶然出られなかったんですよ」



新二はケロッとした顔でそう答えた。



佳祐は黙ったまま、先生を睨みつけていた。



前からそうだ。



佳祐はなぜかあの先生に敵対心を持っている。



なぜかはわからないけど。


帝に殴られたときも、
そうだった。



優しく尋ねてきた先生に、佳祐は冷たく返して教室を出ていった。

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