【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…新二に告白したんだ?」



桜はコクリと頷く。



結果がダメだったということは、今の桜の状態を見ればわかる。



新二…


そんなに私のこと?



新二の気持ちは正直嬉しい。



でも、桜を傷つけてしまっているという事実だけは変わらない。



「桜…ごめんね」



私は口に出して謝ってしまった。



心の中だけで謝るつもりだったのに。



「…何が?」



桜はいきなり謝る私に、怪訝そうな表情をした。

< 267 / 317 >

この作品をシェア

pagetop