【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…大丈夫。

私も今来たところ」



「そっか。


最近一緒に帰れなくてごめんな。
俺と帰るために今日呼び出したんだろ?
さ、帰ろうぜ!」



そう言って佳祐は、笑顔で私に微笑んだ。



ぎゅっ



私は自分の気持ちを抑えきれずに、無意識に佳祐の制服の裾を握っていた。



「…え?」



佳祐は驚いた顔で私を見た。



佳祐もドキドキしているのがわかった。



でも私はそれ以上に、心臓がバクバクしていた。



……思いがけない自分の行動に。

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