【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
私は半ば諦めた気持ちでいた。



「…知ってる」



「…え?」



佳祐の口から出た言葉は、私にとって予想外の言葉だった。



“知ってる”



それは、私が佳祐のことをいとことして好きじゃないって気づいてるってことなのかなぁ?



前に…体育祭の日に、佳祐に告ってから、一度もこの話題にふれなかった。



でも…佳祐は、勘違いをしているのかと思っていた。


“菜摘は俺をいとことして好きなんだ”って。


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