【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…どこがかっこいいか、わかんね」




隣の席から、佳祐の怠そうに呟く声が聞こえた。




「…確かに、私もそう思ってたけどー…」



佳祐の独り言にコメントすると、佳祐は眉をひそめて私を睨んだ。



「今、”きゃー”とか言って、目をハートにしてたくせに?」




「いちいち私の観察しないでよ」



「隣だから見えるんだよ」


佳祐はいつもそうだ。



私に興味ないふりして、実はこっそりと私を観察している。



そういう佳祐の性格が、わからないんだ。



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