【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「隣だからいつでも会いに行けるわよ。今度いきましょうね」



「…うん」



なんだかよくわからないまま、頷いた。






そして、菜摘に会う日がきた。




ピンポーン。



無機質な玄関のチャイムの音が、俺の緊張を高まらせた。




”いとこ”か…



どんな人なんだろう。




ワクワクとドキドキが入り混じった変な感覚。




七海さん以外に会うのは、俺にとってこれが初めてだった。



ガチャッ。



「はーい!!あ、あらいらっしゃい。…この子が噂の佳祐くん?」




中から出てきた女性は、俺を見下ろしながら、七海さんにそう尋ねた。
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