【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「ねえ、菜摘は好きな人いないの?」
新しく友達になった鈴香(スズカ)と一緒に弁当を食べていたとき、不意にそんなことを聞かれた。
好きな人ねぇ。
できてるならとっくに青春してますよー。
「それがねえ、できないのよ」
ため息をついた私を、鈴香は不思議な目で見つめた。
「好きな人、つくりたいんだ?」
「もっちろん! だってせっかくこの高校に来たんだよ? 青春したいじゃん」
私と佳祐が受験したこの高校は、清祥(セイショウ)高校といって、一番青春できる高校だと女子中学生から人気があった。
新しく友達になった鈴香(スズカ)と一緒に弁当を食べていたとき、不意にそんなことを聞かれた。
好きな人ねぇ。
できてるならとっくに青春してますよー。
「それがねえ、できないのよ」
ため息をついた私を、鈴香は不思議な目で見つめた。
「好きな人、つくりたいんだ?」
「もっちろん! だってせっかくこの高校に来たんだよ? 青春したいじゃん」
私と佳祐が受験したこの高校は、清祥(セイショウ)高校といって、一番青春できる高校だと女子中学生から人気があった。