【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
菜摘のやつ、もっとアイツに惚れてねぇかな。



てかまさか付き合うとかないよな?



あー不安で仕方ない!



俺は近くにあった石を蹴った。



その石は壁に当たって跳ね返り、ちょうど俺の後ろを歩いていた女の子に当たった。



「あ、わり…っ」



振り向いた瞬間。



「痛かったんだけど?」



いきなり胸ぐらを捕まれた。



「…わ、ごめんなさいっ!……って、菜摘?」



そいつの顔を見ると、なんと達川先生に呼び止められてまだ学校にいるはずの菜摘だった。

< 67 / 317 >

この作品をシェア

pagetop