【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「先生のこと、アイツ呼ばわりすんのやめてくれる?あと、私は放課後残るのが嫌いなだけ。先生が好き嫌い関係なしにね」



そっか…。



じゃあやっぱ菜摘、先生のこと好きなのか。



「…ま、あの先生イケメンだし、呼び止められて嬉しくない女子生徒はまずいないと思うけどね」



そう言って菜摘は、長い黒髪を手でさらっとなびかせた。



その仕草に、俺の心臓は大きく音を立てる。



なんでいちいち菜摘の仕草にドキドキしなきゃいけないんだよ。



こんなんじゃ、心臓持たないだろ。



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