私はヴァンパイアに恋をした…



担任の先生という人は

みんなに席に付くように
指示して、


私に手招きして、
入ってきなさいと指示する。



私はとりあえず
自己紹介しようと口を開いた。


「イギリスから来ました!

名前は羽田エミルです!!

父は日本人で母がイギリス人です。

よろしくお願いします!」



私はイギリスに住んでいた時も

日本語をパパに
教えてもらっていた。


だから日本語がペラペラ。



ザワザワー


教室内がざわつき始めた。


えっ!!?

私、何か変なこと言った?


私は不安になってきた。

知らない間に
みんなに不愉快な思いを
させているんじゃないかって…



でもよく耳を澄ましてみると


ヤベー!ちょーかわいい!!


まぢ彼女にしてぇー!!


そんな声が聞こえてきた。

男の子達は私をガン見している。

女の子達は
物珍しそうに私を見つける。

耳を傾けると…


ヤダー!あの子可愛すぎー!
友達になりたーい!

と好意的な言葉もあれば、


んだよっ…
ハーフだからって

気取ってんなよ?ブース!

などきつい言葉もあった。




私は何だか不安もあるけど

怒りが溢れだしてきた。




私は彼女達を見据えて、
こう言った。




「文句があるなら
正々堂々と言いなさい。

人を見かけで判断すると
痛いめみますよ?」


彼女達は私の気迫に負けたのか
おずおずと黙りこんだ。





「あはははははっ!!!」





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