私はヴァンパイアに恋をした…
「イギリスって!!」
「イギリスだけど?」
私と同じイギリス出身
だったなんて
驚いた。
イギリスはキスも
挨拶の内だ。
でも唇にはしない。
頬に軽く触れるキスだ。
さっきまで忘れていた事を
思い出して
急に悲しくなった。
ファーストキスだったのに……
なんだかそれが
悲しくて悲しくて
私の頬に涙が流れた。
「どうした!!?」
リナリエ君は私を見て
驚いていた。
「何でもないです…」
ごまかすしかなかった。
転校初日にファーストキスを
奪われた馬鹿な女と
みんなに思われたくなかったから。
「ちょっと来い。」
突然リナリエ君に腕を捕まれ
どこかに連れて行かれる。