ハルジオン。
「それがこの森の仕組みなんだ。二度と螢の泉にたどり着けなくさせるためのね」
「な……」
そういうことか。
心の中で呟くと、達也は唖然とした表情で立ちつくした。
「じゃあ何か?俺はお前のことを綺麗さっぱり忘れちまうってか?」
「……うん」
「お前も俺のことを忘れるのか?」
「そうだよ」
「そうだよってお前……お前はそれでいいのかよ?」
「……」
口をつぐんだアキトの手が、微かに震えていた。
「な……」
そういうことか。
心の中で呟くと、達也は唖然とした表情で立ちつくした。
「じゃあ何か?俺はお前のことを綺麗さっぱり忘れちまうってか?」
「……うん」
「お前も俺のことを忘れるのか?」
「そうだよ」
「そうだよってお前……お前はそれでいいのかよ?」
「……」
口をつぐんだアキトの手が、微かに震えていた。