ハルジオン。
「……嘘だろ?」
「ん」
靖之は無言で首を振った。
「初めてたっちゃんの家に行った時に確信したよ。この人だって」
「嘘……」
あまりに予期せぬ展開に、達也と百合子は絶句した。
「オジサンは僕のことを忘れていたよ。でもね、それはつまり、オジサンが螢の泉にたどり着いた証拠なんだ」
靖之は視線を宙に漂わせた。
濃紺色の空に、カシオペヤの五つ星が浮かんでいる。
「感謝してるんだ」
そのままポツリと呟く。
「僕を、こうしてたっちゃんと引き合わせてくれたんだからね」
「ん」
靖之は無言で首を振った。
「初めてたっちゃんの家に行った時に確信したよ。この人だって」
「嘘……」
あまりに予期せぬ展開に、達也と百合子は絶句した。
「オジサンは僕のことを忘れていたよ。でもね、それはつまり、オジサンが螢の泉にたどり着いた証拠なんだ」
靖之は視線を宙に漂わせた。
濃紺色の空に、カシオペヤの五つ星が浮かんでいる。
「感謝してるんだ」
そのままポツリと呟く。
「僕を、こうしてたっちゃんと引き合わせてくれたんだからね」