剣と日輪
は旧条約より同盟色の濃いものである。
第六条において、
「日本国の安全に寄与(きよ)し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持の寄与するため、アメリカ合州国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される」
と明言されている。
又第五条で、
「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する」
と共同防衛を宣言し、第三条で、
「締約国は、個別的に及び相互に協力して、持続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、憲法上の規定に従うことを条件として、維持し発展させる」
と自衛力の強化を謳(うた)っていた。
「この条約が国会で承認されれば、日本に永久に共産主義革命はおきない。共産主義による世界統一革命は後退する」
と危機感に陥った共産主義者、それに、
「国家解体。乱れた無政府状態」
を焦(こ)がれている無政府主義者が共謀して、不穏な動きを繰り返した。
五月十九日。社会党の妨害行動に対処すべく、岸は警官五百名で国会を防護し衆議院で、
「新安保」
と、
「会期延長」
を単独採決した。
第六条において、
「日本国の安全に寄与(きよ)し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持の寄与するため、アメリカ合州国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される」
と明言されている。
又第五条で、
「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する」
と共同防衛を宣言し、第三条で、
「締約国は、個別的に及び相互に協力して、持続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、憲法上の規定に従うことを条件として、維持し発展させる」
と自衛力の強化を謳(うた)っていた。
「この条約が国会で承認されれば、日本に永久に共産主義革命はおきない。共産主義による世界統一革命は後退する」
と危機感に陥った共産主義者、それに、
「国家解体。乱れた無政府状態」
を焦(こ)がれている無政府主義者が共謀して、不穏な動きを繰り返した。
五月十九日。社会党の妨害行動に対処すべく、岸は警官五百名で国会を防護し衆議院で、
「新安保」
と、
「会期延長」
を単独採決した。