剣と日輪
十二月七日土曜日。日学同の都内同盟員の連帯を強化すべく誕生した都学協の結成大会を兼ねた、日本学生同盟結成二周年記念中央大会が、九段千代田公会堂で挙行された。
必勝は大会実行委員長として、冒頭の挨拶をした。必勝の態度は堂々たるもので、将来の日本を背負ってたつ若獅子の人品(じんぴん)が醸(かも)し出されていた。
「日学同は二年前の早大紛争時に、学園正常化に起ち上がった民族派同志の結集で新しい学生運動の発端を作った。これが日学同です。現在も日大、東大で二年前の早大紛争と同じような紛争の渦中にあります。これら紛争を通じ本当の学生とは何なのか、自分自身に問うてみようではありませんか。そして学生運動が東大、日大に見られる様なもので良いのか、我々は真剣に考えるべきであると思います」
(森田必勝 わが思想と行動より)
必勝は次に、今夏に参議院議員選挙全国区に出馬し、三百万票という空前のトップ当選を果たした三十六歳の参議院議員石原慎太郎からの檄電を読み上げた。
「御盛会を心からお祝い申し上げます。今の日本には教育の問題、防衛や核の問題、沖縄、北方領土の問題等いろいろあります。今こそ明日の日本へ指針を与え確かな繁栄を築くためには、若い新鮮な力が必要です。祖国日本の真の繁栄のためにお互いの力を合せようではありませんか」
(森田必勝 わが思想と行動より)
会は盛況の内に進行していった。後半に馳せ参じた公威の、
「文化防衛論」
という講演で会は締められた。
公威は、全国百十校に迄波及した大学紛争を推進している全学連を、
「共産主義者の謀略でさえない」
必勝は大会実行委員長として、冒頭の挨拶をした。必勝の態度は堂々たるもので、将来の日本を背負ってたつ若獅子の人品(じんぴん)が醸(かも)し出されていた。
「日学同は二年前の早大紛争時に、学園正常化に起ち上がった民族派同志の結集で新しい学生運動の発端を作った。これが日学同です。現在も日大、東大で二年前の早大紛争と同じような紛争の渦中にあります。これら紛争を通じ本当の学生とは何なのか、自分自身に問うてみようではありませんか。そして学生運動が東大、日大に見られる様なもので良いのか、我々は真剣に考えるべきであると思います」
(森田必勝 わが思想と行動より)
必勝は次に、今夏に参議院議員選挙全国区に出馬し、三百万票という空前のトップ当選を果たした三十六歳の参議院議員石原慎太郎からの檄電を読み上げた。
「御盛会を心からお祝い申し上げます。今の日本には教育の問題、防衛や核の問題、沖縄、北方領土の問題等いろいろあります。今こそ明日の日本へ指針を与え確かな繁栄を築くためには、若い新鮮な力が必要です。祖国日本の真の繁栄のためにお互いの力を合せようではありませんか」
(森田必勝 わが思想と行動より)
会は盛況の内に進行していった。後半に馳せ参じた公威の、
「文化防衛論」
という講演で会は締められた。
公威は、全国百十校に迄波及した大学紛争を推進している全学連を、
「共産主義者の謀略でさえない」