剣と日輪

　なるものを載せている。
「いよいよ今年は楯の会もすごいことになりそうである。第一、会員が九月には百名になる予定。第二、時代の嵐の呼び声がだんだん近くなっていることである。自衛隊の羨望の的なるこの典雅な軍服を血で染めて闘う日が来るかも知れない。期して待つべし。そのためには、もう少し、諸君のピリッとしたところが見たい。例会集合時の厳守や、動議、提案に対する活溌な反応など」
（わが思想と行動より）

　必勝も、
「楯」
　に、
「永遠の恋人」
　と題する以下のような寄稿をした。
「楯の会の会員諸君！ぼくは二十三年の間、ただ一人の女性に恋をしている。彼女はぼくが生れ落ちると同時に、あたかも天の摂理でもあるかのようにぼくの永遠の恋人としてぼくを育み、愛してきた。ぼくはその愛に応えようと一応に努力している。愛するということは非常に新鮮なものであり、魅力あるものである。恋愛そのものに没頭し、全てを忘れてしまうこともある。そしてそれ以上に愛することには必ず苦悩が伴うことも知ってきた。この苦悩をのりこえ、この恋愛に真剣に取りくもうと思っている」
（わが思想と行動より）

　必勝の言う恋人とは、
「日本」
　である。

俺の恋人誰かと思う
神のつくりた日本国