剣と日輪
ややひるんだ原一佐チームの先頭に立つ川辺二佐を、公威の軍刀が唸りをあげて急襲した。川辺二佐は右腕で身を守ろうとしたが、関の孫六は右腕を斬るだけでは納まらず、右前顔を傷付けた。川辺二佐が身をかわそうとしたところを、公威の二打が背後から斬りつけ、川辺二佐は室外へ逃げざるを得なかった。
公威は原一佐に刃を向けたが、原一佐の木刀に撥ね返された。
「うおーっ」
公威の雄叫びが木霊(こだま)する。公威の剣捌(さば)きは凄まじく誰にも止められない。公威に呼応し必勝は短刀で山崎陸将補隊に斬りこみ、小川は特殊警棒で殴り込み、古賀は椅子や灰皿を投げつけるなどして、室内は乱闘の場と化した。小賀は益田総監の側を離れず、益田総監の口を左の掌で覆いつつ、右手にナイフを翳(かざ)している。丸で幕末に起った薩摩の寺田屋事件を彷彿させるような、同士討ちだった。
公威の関の孫六の猛威は凄絶だった。荒狂うその剣先に、自衛官達は撃退されていく。必勝がちらっと公威の方を見遣ると、丸で自衛官は為す術が無く、公威が剣舞を舞いながら、一人又一人と自衛官を餌食にしていく様が小気味よかった。
公威は原一佐に刃を向けたが、原一佐の木刀に撥ね返された。
「うおーっ」
公威の雄叫びが木霊(こだま)する。公威の剣捌(さば)きは凄まじく誰にも止められない。公威に呼応し必勝は短刀で山崎陸将補隊に斬りこみ、小川は特殊警棒で殴り込み、古賀は椅子や灰皿を投げつけるなどして、室内は乱闘の場と化した。小賀は益田総監の側を離れず、益田総監の口を左の掌で覆いつつ、右手にナイフを翳(かざ)している。丸で幕末に起った薩摩の寺田屋事件を彷彿させるような、同士討ちだった。
公威の関の孫六の猛威は凄絶だった。荒狂うその剣先に、自衛官達は撃退されていく。必勝がちらっと公威の方を見遣ると、丸で自衛官は為す術が無く、公威が剣舞を舞いながら、一人又一人と自衛官を餌食にしていく様が小気味よかった。