AVENTURE -君の名前を教えて-
「離れなさい」

「カトレア様!」

ふらつく足で、2人のそばに行こうとするカトレア。
そのカトレアを、従者が慌てて支える。

「よくもまぁこのような場で!恥を知りなさい!恥を!」

カトレアのその言葉に、私は耐え切れなくなり、叫んだ。

「いいかげんにしなさいよ!」

その言葉に、カトレアは鬼のような形相でこちらを睨みつけてきた。

「まだ気づかないの!?あなたのせいで、こんなに2人は苦しんでたのよ!?」

だた、怒りを覚えたのは彼女だけではなかった。
私だってそうだ。

「ゲイだろうがバイだろうがなんだっていいじゃん!それって、そんなに恥ずかしいことなの!?」

「何を言って」

「人を愛するってことが、そんなに恥ずかしいことなの!?」

私の言葉に、カトレアは一瞬、言葉に詰まった。

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