AVENTURE -君の名前を教えて-
国王陛下の突然の登場に、思わず硬直する。
なな…!?
「ありがとう。君のおかげでだ」
ボソッとつぶやき、私にウインクをしてきた。
「へ?」
状況が飲み込めず、きょとんとした顔をしている私に、国王陛下は苦笑しながら、頭をぽんぽんと撫でた。
「(皆様お聞きの通りです)」
国王陛下の透き通るような声が、会場中に響き渡った。
と同時に、薄暗かった照明も、一気にぱぁっと明るくなった。
「(我が国の王位継承者であるアヤ王子は、こちらの女性と現在交際をしております。また、婚約者と発表されていたシエラ様ですが、彼女はアヤ王子の兄である、トラン王子の婚約者です)」
会場がその言葉にどよめく。
「(まだ婚約段階のため、今後、どうするのかはそれぞれがお互いに決めることですが、どうか、2人の王子の今後を、皆様、暖かく見守ってやっていただければと思います)」
そう言い終わると、会場内に音楽がまた流れ出した。
「(本日はご足労いただき、まことにありがとうございました。どうぞ皆さん、気をつけてお帰りください)」
そういい終わると、出入り口のドアが開かれた。
なな…!?
「ありがとう。君のおかげでだ」
ボソッとつぶやき、私にウインクをしてきた。
「へ?」
状況が飲み込めず、きょとんとした顔をしている私に、国王陛下は苦笑しながら、頭をぽんぽんと撫でた。
「(皆様お聞きの通りです)」
国王陛下の透き通るような声が、会場中に響き渡った。
と同時に、薄暗かった照明も、一気にぱぁっと明るくなった。
「(我が国の王位継承者であるアヤ王子は、こちらの女性と現在交際をしております。また、婚約者と発表されていたシエラ様ですが、彼女はアヤ王子の兄である、トラン王子の婚約者です)」
会場がその言葉にどよめく。
「(まだ婚約段階のため、今後、どうするのかはそれぞれがお互いに決めることですが、どうか、2人の王子の今後を、皆様、暖かく見守ってやっていただければと思います)」
そう言い終わると、会場内に音楽がまた流れ出した。
「(本日はご足労いただき、まことにありがとうございました。どうぞ皆さん、気をつけてお帰りください)」
そういい終わると、出入り口のドアが開かれた。