AVENTURE -君の名前を教えて-
バスルームに着替えと化粧道具を持って入る。
服を着替えて、化粧をして、鏡に映る自分を見て改めて思った。


…化粧ひとつで、人間、あんなに変わるもんなんだなぁ…


チカがしてくれた化粧もそうだったが、トランがしてくれた化粧では、自分が自分ではないような気がしていた。


魔法、だよねー。
あんなの。


くすっと笑いながら、化粧道具を片付ける。


…明日の朝には、ここを発つのか。


グロスをポーチの中に入れながら、ふと、思った。
こっちへきてもう、5日目。あっという間だった。

ふと、鏡に映る自分の顔を見て、慌てて笑顔を作る。


だめだめ!
とにかく、今日はめいっぱい楽しむんだから!


< 192 / 242 >

この作品をシェア

pagetop