AVENTURE -君の名前を教えて-
「いつか必ず、お前を迎えにいく。絶対に」

アヤの言葉に、私もそっと、アヤの背中に腕をまわした。

「…信じて、いいの?」

「当たり前だろう」

少し、涙声のアヤの声に、私は思わず、ぎゅっと、腕に力をこめた。

「あんまり遅いと、待てないかもしれないよ?」

私の言葉に、今度はアヤの腕に力がこもった。

「大丈夫だ。すぐに迎えにいくから待ってろ」

お互いの存在を確かめるように、私たちはかたく抱きしめあった。

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