AVENTURE -君の名前を教えて-
朝食も取らずに、ホテルを出て街をふらふらと散歩する。
と、不意においしそうな匂いが何処からともなく漂ってきた。
私はくんっと匂いのする方を探しながら歩いていく。
すると、ふと、後ろから声をかけられた。
「おや、お嬢さん。匂いにでも釣られたか?」
話しかけられたことに驚き、思わずガバッと後ろを振り向いた。
そして、声をかけてきた人物を見て、私は苦笑いを浮かべながら頷いた。
「だって…すっごいおいしそうな匂いがするんだもん」
昨日出会った彼の姿。
小さな島とはいえ、人も土地の広さもそこそこある。
日本にいるときでさえ、同じ大学内にいるはずのアイツと、会えないことだってざらにあったのに。
別に運命だとか、そういった言葉はあまり信じてないけど。
だけど、なんとなく、今ここで会えたことは、とてもすごいことなんじゃないかって。ちょっと嬉しくなって、感動したりした。
と、不意においしそうな匂いが何処からともなく漂ってきた。
私はくんっと匂いのする方を探しながら歩いていく。
すると、ふと、後ろから声をかけられた。
「おや、お嬢さん。匂いにでも釣られたか?」
話しかけられたことに驚き、思わずガバッと後ろを振り向いた。
そして、声をかけてきた人物を見て、私は苦笑いを浮かべながら頷いた。
「だって…すっごいおいしそうな匂いがするんだもん」
昨日出会った彼の姿。
小さな島とはいえ、人も土地の広さもそこそこある。
日本にいるときでさえ、同じ大学内にいるはずのアイツと、会えないことだってざらにあったのに。
別に運命だとか、そういった言葉はあまり信じてないけど。
だけど、なんとなく、今ここで会えたことは、とてもすごいことなんじゃないかって。ちょっと嬉しくなって、感動したりした。