AVENTURE -君の名前を教えて-
蛇口を捻ると、シャワーヘッドから熱いお湯が出てきた。

「んー!生き返る!」

頭からパシャパシャとお湯を浴びながら、昨日のことを思い出す。


『俺にはお前が必要なんだ』


正直、酔っ払っていたのもあると思うし、アヤがかっこいいからっていのもあると思うし。

旅先で、ちょっと変なテンションというか、状態になっているのもあると思うんだけど。


…ふられたての人間に、お前が必要って言うの、卑怯だよね。



私はアイツにふられた。

だって、必要がなくなったから。





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