QUARTET
「ってかたもっちゃん今度は誰とデートなの?」
「ん?角川女子のまりなちゃん。」
角川女子は、この辺じゃ有名なお嬢様校だ。
「あたしが知ってるだけでもう3人目だぁ…。
やっぱ保君はチャラ男なんだね!」
あはは~と笑いながら、その事実を気にも留めない感じでたまきちゃんが言う。
保はそれが嬉しいのか、
「まぁね~。」
と笑っている。
そして話題は次に移って、くだらない話は次々に溢れてくる。
2年の時は保はほとんど学校にいなかったし、凛子と2人で昼休みを過ごすことが多かった。
それはそれで、甘ったるい時間で良かったけど、今こうして4人で過ごすのも、結構いいかもしれない。
楽しそうに放課後の計画を話す凛子とたまきちゃんを見て俺はふとそう思った。
すっかり食べ終えた弁当箱を綺麗にしまって、凛子にご馳走様を言う。
保は少し離れたところで、おそらくまりなちゃんと電話をしている。
俺は一人寝ころんで、2人の会話をBGMに目をつぶった。
春の日差しが、暗いはずのまぶたの裏を赤く照らした。
うん、いいかもしれない。平穏で幸せだ。
「ん?角川女子のまりなちゃん。」
角川女子は、この辺じゃ有名なお嬢様校だ。
「あたしが知ってるだけでもう3人目だぁ…。
やっぱ保君はチャラ男なんだね!」
あはは~と笑いながら、その事実を気にも留めない感じでたまきちゃんが言う。
保はそれが嬉しいのか、
「まぁね~。」
と笑っている。
そして話題は次に移って、くだらない話は次々に溢れてくる。
2年の時は保はほとんど学校にいなかったし、凛子と2人で昼休みを過ごすことが多かった。
それはそれで、甘ったるい時間で良かったけど、今こうして4人で過ごすのも、結構いいかもしれない。
楽しそうに放課後の計画を話す凛子とたまきちゃんを見て俺はふとそう思った。
すっかり食べ終えた弁当箱を綺麗にしまって、凛子にご馳走様を言う。
保は少し離れたところで、おそらくまりなちゃんと電話をしている。
俺は一人寝ころんで、2人の会話をBGMに目をつぶった。
春の日差しが、暗いはずのまぶたの裏を赤く照らした。
うん、いいかもしれない。平穏で幸せだ。