QUARTET
部屋のドアが開く。
「…トモキ!?寝てるのか?」
聞き覚えのあるその声は、おやじのものだった。
一気に広がる安心感で、おやじが何故いるのか不思議にも思わなかった。
「起きてるよ。空き巣かと思った。」
「驚かせてごめんな。
お前に大事な話があって。ちょっといいか?
居間に来てほしいんだ。」
いつものおやじとは全く雰囲気が違った。
普段は自信に満ちたおやじが、焦っているようだった。
俺はその雰囲気に浸食されて、緊張しておやじについていった。
ソファに座ると、
「まず…出張と嘘ついた事を謝る。すまん。」
おやじは嘘や曲がった事が嫌いだった。
理由がある、やむを得ない嘘でさえ嫌う。
「いや、別にいいけど。なんか訳があるんだろ?」
俺の問いかけに応えず、おやじは大きな白い封筒を取り出した。
「お前には見せなきゃいけないと思うんだ。」
封筒をテーブルの上で逆さにすると、無数の写真が出てきた。
「…トモキ!?寝てるのか?」
聞き覚えのあるその声は、おやじのものだった。
一気に広がる安心感で、おやじが何故いるのか不思議にも思わなかった。
「起きてるよ。空き巣かと思った。」
「驚かせてごめんな。
お前に大事な話があって。ちょっといいか?
居間に来てほしいんだ。」
いつものおやじとは全く雰囲気が違った。
普段は自信に満ちたおやじが、焦っているようだった。
俺はその雰囲気に浸食されて、緊張しておやじについていった。
ソファに座ると、
「まず…出張と嘘ついた事を謝る。すまん。」
おやじは嘘や曲がった事が嫌いだった。
理由がある、やむを得ない嘘でさえ嫌う。
「いや、別にいいけど。なんか訳があるんだろ?」
俺の問いかけに応えず、おやじは大きな白い封筒を取り出した。
「お前には見せなきゃいけないと思うんだ。」
封筒をテーブルの上で逆さにすると、無数の写真が出てきた。