QUARTET
1/4*Tomoki's Spring
♪~♪~♪~
朝。多分7時半。
流行りの歌手のアップテンポな曲が鳴り響く。
「…うるせぇ…。」
布団で耳を押さえたままもう一度寝てしまいたい衝動を抑えて、鳴り続ける携帯を手に取る。
「ぐっとおはにんぐー!」
耳に押し当てた携帯から、陽気な声が聞こえてくる。
「おう。
っつーか凛子その挨拶いい加減やめろよー。
流行んねぇって。」
「いいのいいの♪
早く準備してね。
コンビニ集合だからね。」
「あいよー。さんきゅーな。」
「はいはーい。じゃね。」
電話を切ってシャワーを浴びに行く。
そんで、制服を着てすぐに家を出る。
俺の家と凛子の家の中間にあるコンビニで凛子と待ち合わせて、そのまま登校する。
これが俺の、そして俺たちの日課。