幸せが欲しい

「ここだ」

白いペンキが塗ってある錆びた建物のドアを開ける。


ギィィィー

「え?」

「え?」


二人の声が同時にハモった。

二人と言うのは

私と………




先生。



先生はあぐらをかいてたばこを吸っていた。


「どうして先生がここに…?」

偶然二人っきりになった事に後から気付いて緊張する。



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