幸せが欲しい

「隣、歩いてもいいか?」

先生は私に微笑み掛ける。


「はいっ!」

淋しかった私は嬉しかった。

気を遣ってくれてるんだろうな、とも思った。

先生は隣のクラスの副担任だからもちろん知っていた、

カッコイイって女子から評判だった。

私は興味なかったけど。


それから私は先生と二人で坂を上がった。

この状況、皆が羨ましがるんじゃないかな?と思った。


歩きながら先生は色んな話をしてくれたよね。


家族の話、趣味の話、友達の話…

私は久しぶりに笑ったよ。



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