幸せが欲しい

次の日も私は迷った。

「どうしよう…」

一人小さく呟く。

行きたいけどさぁ…

けど…


その時、パッと頭の中でいい事が思いついた。

そうだ、勉強を教えてもらうと言う名目で会いに行けばいいんだ!


私は英語のドリルを手に取って体育倉庫に向かった。


ちょっとズルくてごめんね。


体育倉庫の周りは植物が生い茂っている。

植物を掻き分け、私はドアをノックした。


「柚山か?」



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