幸せが欲しい

「はい」

「おいで」

おいでの声が何か嬉しくて…


「失礼しまーす…」

相変わらず体育倉庫は薄暗くてじめじめしてた。

でもすごく居心地いいんだよね。


「暑いな」

「はい」

「もう8月だしな」

「早いですよね」

制服もいつの間にか黒いセーラー服から半袖の白いセーラー服に変わっていた。


「先生、この前、大学の時の友達と飲みに行ったんだ」

「はい」


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