もう一つの“7月1日生まれ”
確認
時間だけが過ぎていった。
二人の間は進展もせず自分の中に明日への不安が広がりはじめた。
久しぶりに彼からの誘いがあり、ランチをする事になった。
なかなか切り出すタイミングが掴めぬまま、テーブルの上には美味しそうな料理が運ばれてきた。
食事も済んでデザートを待つ間、思い切って二人の関係をどうしたいか聞いてみた。
答えは…
男と女の関係になれば終わりが来るから、このままで居たいと言われた。
このままじゃ嫌だと目で何度も訴えた。
アパートに上がる事無く彼は帰って行った。