君は天使-短編集-




彼は大きくて広い

それで つかめない

遠い遠い存在だったのです




だから私は
追いかけようとしました



けれど

どこへ行ったらいいのか
わからない

どうすれば彼に近づけるのか
わからない




いやだよ

はなれたくないよ




焦る私は
座り込んで泣きました


ずっとずっと

泣きました




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