君は天使-短編集-






君のことが欲しくなる

君は天使






君は

僕等が初めて会ったのは

雪が降ってた日って言ったけど

僕はそれよりずっと前から

君を知ってたんだ






あの頃の僕は

全てが嫌いだった



親もクラスメートも先生も

名前も知らない人たちも

自分を囲む

全てのモノが嫌いだった

自分自身も



そして

暗い道を逃げて 逃げて

辿り着いた場所に

君がいた




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