ツインズ~あなたと出会って~
イチヤは思いのほかサクサクと話し出した。
『お父さん。僕今ユウさんとお付き合いさせて頂いてます。』
『おぅ、そうか。』
『ユウさん最近ちゃんと家帰ってなくてすいません。ずっと僕の家にいました。』
『おぅ、何となくわかってたけどな。』
『で、今日はちゃんと挨拶しときたかったんです。』
『そうか、わざわざありがとうな。』
『あのぉ、・・・ユウさんと一緒に住みたいと思ってます!!許してもらえませんか?』
『・・・一緒に住むって。結婚するのか?』
『今はまだ結婚は出来ないですが、将来結婚しようと思っています。』
『・・・ユウ、お前はどう思ってるんや?』
『ユウも一緒に住みたいし、まだ先やけど結婚したいと思ってる。』
『本間に2人とも気持ちは決まってるんやな??』
『はい』『うん』
『じゃぁ、一緒に住まんかい』
やっぱりオトンはオトンやった。
この時私は20歳。
私の両親は、私が15歳の中学卒業のときに離婚した。
お母さんは厳しい人で、私にはきゅうくつで、お父さんに着いて行った。
お父さんは、いつも私の味方で私の事を一番理解してくれる人。
20歳のこのときも、自転車を2人乗りして買い物に行くぐらい仲良し。
『オトン、ありがとう(笑)』