ツインズ~あなたと出会って~
崩壊

付き合って3ヶ月。
私たちの関係はこの頃、あることをきっかけに崩れていくことになる。

いつものように、私達は仕事の時間までスロットをして遊んでいた。
イチヤはこの日仕事が休み。
私は仕事の時間が迫っていた。
イチヤが今は送れないというので、一緒にいたライ君に送ってもらった。
家に着いて、カギがないことに気がついた。

『ライ君、カギがない・・・』

『そのまま仕事送ろうか?』

『制服がないねん。家の中・・・』

『テンに借りんかぁ。』

『あっ!!そうかぁ。』

急いでテンに電話した。

『テン!カギがなくて家に入れへんのやぁ。カッターだけでも貸してくれへん?』

『テンも時間ないねん。そんなの無理!!』

なぜか、このテンの態度に私は凄く腹がたった。
ライ君に頼んで、イチヤのいる店にもう一度連れて行ってもらった。
車の中でモヤモヤした気持ちが整理しきれなくなっていた。

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