ツインズ~あなたと出会って~
『もうええわ!!わかった。俺出て行くから!!』
荷物をまとめようとしているイチヤの足に私はしがみついた。
『何やねん?離せや!!』
『いやや、いやや、離さへん!!』
しがみついている上から顔面をボコボコ殴られた。
興奮していたからか、痛みなど全く感じない。
壁は穴があき、ポットのお湯が床一面に広がり、キッチンも部屋もめちゃくちゃだった。
私のパジャマは無残にも破けてボタン1つない。
何度も何度もお腹を踏まれ蹴られた。
『何でわかってくれへんの?(泣)』
イチヤが突然泣き出した。
『・・・』
『何で俺らこんなんなってしもたんやろ?』
『・・・』
『お前、家帰ってきてもめっちゃ暗いし、話せんし、飯食わへんし・・・。そんな家に帰って来たいと思うか?思わへんやろ?お前は、一緒にいたら俺をどんどん追い込む。(泣)』
『・・・ごめん(泣)』
『・・・(泣)』
『ごめんなさい。ごめんなさい。(泣)』
2人で大泣きした。