ツインズ~あなたと出会って~
『車返してよ!!!』
私は電話に出たと同時に叫んでいた。
『これ誰の携帯?』
『誰でもええやろ?あんたがユウの電話やと出んから借りたんや!!』
『今誰とおる?』
『何なん?こっちのセリフやわ!子供が熱出して車必要やって留守電入れてるのに電話すらしてこーへんってどうなん?もう結婚とかしていらんから早く車返して!!』
『何で?誰かに何か言われたんか?』
イチヤは意味のわからないことを言う。
でも、どうでもよかった。
『今何処におるん?行くからそこにおってよ!!』
場所を聞き出し、そこへ向かった。
友達には待っててもらい、子供を抱いて車から降りた。
イチヤのほうへ歩く。
『あんた何なん?ええ加減にしてよ!!』
私がどなると、イチヤが乗っていった私の車から女の子が降りてきた。