狼クン達のオリの中【完】
家に帰っても、次の日になっても。



薫は一言も話さず、ただボーっと空を見つめ続けた。



時折うつむき、じっと考え込む薫の姿が心配で、あたしは何度も話しかけた。



でも何を言っても薫はかわいらしく微笑むばかりで、心のうちを見せてはくれなかった。







でも今。


久しぶりに聞いた薫の声に、ホッとすると同時に。


話の内容が気になって、不安になった。






こんな日に。



話って一体なんだろう?

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