狼クン達のオリの中【完】
薫と一緒に車に乗って、学校に向かう。




歩くと遠い学校までの道のりが、びっくりするほど近く。




学園に着くと薫は無言で歩き、そしてドアの前立ち止まる。




放送室と書かれたプレートを確認し、首をかしげたあたしに、薫が口を開く。




「ここで、話そ?」



「う・・・うん」



「でも・・なんで?
なんで放送室?」


「別に。
なんかそんな気分だっただけっ」



薫はいつものように小悪魔笑顔を炸裂させ、あたしの手を握る。
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