狼クン達のオリの中【完】
「入ってっ!」




そしてドアを閉め、薫がギュッとあたしを抱きしめる。



「ち・・・ちょっと!!!
あ・・・朝っぱらから何?」



動揺して、体をよじらすあたしに薫が言う。




「お姉ちゃん、ボクの彼女だよね?
じっとしてて」




「じっとしてて・・・って・・・。
ち・・ちょっと!!」




強引に唇を割り、あたしの制服に手をかける。




「強引に手に入れるのって、アリだと思う?」




言葉と裏腹に、薫の瞳が揺れる。





次の瞬間――…

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