狼クン達のオリの中【完】
「だってさ?
みんな涼兄を好きになるんだよ?
ボクの好きな子みんな。
だからさ。
涼兄の好きな子盗ってみたくなっただけ」




「う・・・そ・・」




「ホントだよ?」




薫が口元を歪ませる。




「薫!!
あんた、綾瀬涼になんか恨みでもあるわけ?」




ひっぱたいてやりたいけど、薫に抱きしめられていて、手がだせない。





「恨みなんかないよ。
ただ、あるとすれば・・・。
ひがみ・・・かな?
だって、ボク、愛人の子・・・だもん」


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