狼クン達のオリの中【完】
動き出す歯車
怒りのオーラを体中から立ち上らせた綾瀬涼と、教室に戻る。
教室の中。
さっきの放送を聞いた女の子達が、遠慮しながらも、明らかに軽蔑の眼差しであたしを見て、嬉しそうにヒソヒソ話をする。
「やっぱりね~。
薫くん・・。
遊びじゃなきゃ、あんな子とつきあわないよね~?」
「ばっかみたい。
もう、飽きられちゃったなんて」
「綾瀬くん、どうするんだろう?」