狼クン達のオリの中【完】
「おまえをそばに置いておきたいって。
離したくない。
離れたくないって、思ってるのはオレだけってこと?」
綾瀬涼の声が、切なく響く。
「おまえがどこにいるのか、心配で。
男としゃべっていないか、心配で。
誰としゃべっていても上の空で。
会場から出て行くおまえを追っかけてきたオレは・・・・おまえの目には、どう映る?」
綾瀬涼は真剣な表情で、あたしの瞳を覗き込む。
すがりつくように。
今にも泣きだしそうな。
そんな曇った顔で、唇をかみ締める。
「あ・・・あたしだって、近くにいたいけど。
で・・・でも。
涼の婚約者は、可憐さん・・・でしょ?
あたしが近くにいたら、変だし・・」
自分が口にした事実に切なくなって、ギュッと目を瞑ったあたしのおでこに。
コツン・・・。
綾瀬涼のおでこが、重なった。
離したくない。
離れたくないって、思ってるのはオレだけってこと?」
綾瀬涼の声が、切なく響く。
「おまえがどこにいるのか、心配で。
男としゃべっていないか、心配で。
誰としゃべっていても上の空で。
会場から出て行くおまえを追っかけてきたオレは・・・・おまえの目には、どう映る?」
綾瀬涼は真剣な表情で、あたしの瞳を覗き込む。
すがりつくように。
今にも泣きだしそうな。
そんな曇った顔で、唇をかみ締める。
「あ・・・あたしだって、近くにいたいけど。
で・・・でも。
涼の婚約者は、可憐さん・・・でしょ?
あたしが近くにいたら、変だし・・」
自分が口にした事実に切なくなって、ギュッと目を瞑ったあたしのおでこに。
コツン・・・。
綾瀬涼のおでこが、重なった。