狼クン達のオリの中【完】
ドーン!!



大きな音が重なり。




目の前の空に。


巨大な花火の花が咲いた。






「え?
これ・・・」




口を押さえたあたしの隣。





「薫・・・・。
とことん、かっこつけやがって・・・」




綾瀬涼の小さな笑い声が聞こえ。





「可憐との婚約を白紙に戻した次は。
オレ達を祝福する花火・・・か。
こんなプレゼントまでもらったからには、仲良くするしか・・・ないよな?」




お風呂の中。



綾瀬涼があたしの肩を抱く。



「きゃっ・・・」


飛びのこうとしたあたしに。



クスっと笑って。



「離すわけないだろ?」



甘く囁き。



顔を寄せる。





「今日の夜は、覚悟しとけ・・・って言っただろ?」

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