狼クン達のオリの中【完】
「甘く、優しく起こせって言っただろ?
君、キスの一つもできないの?
気がきかないね」


綾瀬涼は口を歪ませ、あたしを睨む。



でも。

とたんに。

その目が、優しくなる。



な・・・何?



「へぇ・・・。
似合うじゃん♪」


ベットに起き上がり、メイド服の胸のレースをちょっとつまむ。



「朝の挨拶は?」



「お・・・お早うございます。
涼さま・・・」



「いいね。
押し倒したくなっちゃうね?
いい?」



綾瀬涼が、首をかすかに傾ける。
< 74 / 491 >

この作品をシェア

pagetop