狼クン達のオリの中【完】
その子は、あたしの腕をつかんだまま、綾瀬涼を問い詰める。



「この女は何?
お姉ちゃんって、美人のフィアンセがいながら、もしかして・・・浮気?」





フィアンセ?

さっきの美人さんが?

綾瀬涼の?



綾瀬涼は、びっくりして見上げるあたしの視線を絡めとり、その後、ボブの女の子に視線を移す。



そして、綾瀬涼はゆっくり首を振った。


「この子は、父親の友達の娘。
しばらく家に居候する事になったんだ。
でも、オレの身の回りのことはやってもらうつもり。
だって・・・」



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