狼クン達のオリの中【完】
意気揚々、食堂に戻ろうと後ろを向いたあたしは、背中に違和感を感じた。



何?

なんかスースーするし・・。


後ろを振り返ると、不気味な笑みを浮かべた、綾瀬涼。




げ!


また、何かしたの?


あたしと目があうと、ニヤッと笑い。


「背中丸見えになっちゃうよ?」


からかうように言って、さらに手を下におろす。



同時に聞こえる『ジー・・・』という音。




「ち・・・ちょっと!!
まさか・・・。
ファスナー下げたの?
バ・・・バカ!!
上げてよ!!」

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