狼クン達のオリの中【完】
綾瀬涼は身動きのとれないあたしを見つめ、腰を落として、顔を寄せる。


「言葉には気をつけた方がいいと思うよ?
由梨ちゃん?」


嫌味なくらいの笑顔で、あたしの唇を突付く。


「わかった?
わかったなら、お返事しようね?」



くっ・・・。

嫌味なくらい余裕の態度。



「わかりました!!
これからは、気をつけます!!」



口を尖らせ、精一杯の抵抗をするあたしに、綾瀬涼は顎を突き出す。



「反省が感じられないな。
スカートのファスナーも下げちゃおうかな?」



怖いくらいの棒読みで言われて、あたしはあせって口にする。



「ごめんなさい。
すぐに、お持ちします。
涼さま♪」



こんな猫なで声を出したの、はじめてかも!!
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